自転車をかついで山越えに挑戦!
いつか、安倍奥の峠を越えて52号線をくだって帰る計画があるのだが、その前に地元の山で練習してみようと、朝9時、自転車にまたがり自宅を飛び出した。のんびりと足久保の景色を味わいながら山へ向かい、
谷沢に着き、ハイキングコースの看板を左に曲がる。土砂崩れで道がふさがり、対岸に渡り進んでいくと、お茶を刈っているおじさんが「こっちは行き止まりだから、浅瀬を向こう岸に渡るといい」と教えてくれた。それから「以前、義足の外国人が自転車で登ってたから大丈夫だろう」とのこと。
おじさんに感謝し、登っていくと、また土砂崩れが!自転車をかつぎ、乗り越えた。
林道は所々舗装されていた。急な坂で、ほとんど自転車を押しながら歩いた。今から目指す大山の鉄塔が見える。意外と近く感じたが、まったくの見当違いをこの後知ることになる。
アスファルトの下の土が崩れ落ちた道に遭遇した。ここは忍び足で通り過ぎた!
林道は高山のほうに続くが、大山に向かうため尾根を右(北)に曲がる。すぐに水見色峠の道標が現れた。ここから登山道が始まる。峠越えのため、自転車屋さんにもらったウルタンを自転車にまきつけ肩あてにした。それでも自転車の重みが肩に食い込んでくる。勾配もきつくなり、辛くて何でこんなことしてるのか?自問自答が始まった。すると山の上からトレラン夫婦が走ってきた。「うわっ!自転車かついでる!」とびっくりしていた。聞くと打越峠から走ってきたらしい。お互いに「すごいですね」と褒めあって別れた。休憩を何度も取りながら、高度計を確認するが、大山山頂になかなかたどり着かなかった。
人の声が聞こえたので、山頂に近いとわかった。フラフラになりながら自転車を置き、顔を上げると、心打たれた。「最高だ・・・」時刻は12時半ぐらい。しばらく静岡を眺めてから山頂を後にした。
下りは愛郷の路を行くことにした。なだらかな尾根上に鉄塔が点々とある。林道もあり自転車に乗り登り坂にさしかかりと、左ひざの筋肉が痙攣し始めた。自転車をかついでいたのでバランスが悪く左ひざに負担がかかっていたに違いない。
なだらかな尾根でもシクロクロスでは乗れるところは少なかった。マウンテンバイクならもっと乗れるだろう。それでも、チャンスがあれば自転車にまたがった。その時だった。後ろから何か物影を感じた!おおっ!?と振り返ると、そこにはものすごいスピードで走るトレイルランナーがいた。そして、びっくりする私に笑顔で答え、追い抜いていった・・・。ランナーが速いのか?俺が遅いのか?自問自答が始まった。
自転車を押し、かつぎ、乗りながら、分岐点に着いた。地図で確認すると赤沢を下るほうが早く車道に出れそうだった。登山道に疲れていたので、愛郷の路を諦め赤沢に向かった。
しかし、この道を使う人は皆無なようだ。道は何もなく、ただ尾根を外さないように気をつけて下った。自転車をかつぎながらのヤブ漕ぎはきつすぎる。赤沢の村が見えるとホッとした。車道に出て、最後の力を振り絞り、自転車で足久保に帰った。
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