山伏

北岳バットレスのアプローチのために体力をつけようと、山登りをしてきた。選んだ山は山伏(やんぶし)。暑さを覚悟して歩き出した。
下界に比べ、少しは涼しいが登りだすとやはり暑く、汗が止まらなかった。途中、甲斐駒ヶ岳好きな単独登山者と合流したが、とにかく誰かと話したそうなようすで、濃い静岡弁の会話の中に引きずりこまれた。
淋しがりやな単独登山者が、他の話し相手を見つけ何処かに行ってしまった頃、頂上に近づいた。
「富士山だ!こんないい天気の時に山頂に来られるなんて!」再び、現れた淋しがりやのおじさんが、歓喜の声を上げていた。
山頂の白い枯れ木。
今回の山伏では様々なキノコを見つけた。しかし、これは毒キノコに違いない。
このキノコは微妙だ。下山中も登山者に話しかけるおじさんの声が山の中をこだましていた。

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