栗代川(取水堰~ホウジロ沢出合い付近)

2013年5月26日白倉川での沢組合以来、どうしたらアマゴを釣れるのかと考える日々が続いていた。もちろんテンカラで。同じようなことを考えているアカシさんと向かった先は、栗代川。トシゾーさんと遡行を何度か計画して行けなかった栗代川に、この日はテンカラ釣りを目的として日帰りで行くこととなった。朝4時前に出発して、千頭駅でアカシさんと待ち合わせ、ジムニーで栗代川の林道まで向かった。
車が他になかったので、運良く先行者はいないようだった。気温はそれほど寒くはなく、天気は薄曇り。どうも条件はそろったようだ。後は我々の腕次第。気が焦り早歩きで林道を歩き、沢まで山道を下って行くと、道が突然切れ、危ないガレ場となった。これは歩いて降れないと、後ろにいたアカシさん待ちつつ、懸垂下降の準備をするとカッパを落としてしまった。と同時にアカシさんが「そっちじゃない!」と上の方から教えてくれた。20mほど下にカッパを落としてしまったので、懸垂下降で回収しに行ったが、ロープの長さが足りず、1本にし直して何とか回収した。
沢に降りる前に危ない思いをして、やっと入渓すると、すばらしい渓相に感動した。これは釣れるぞ!と取水堰を越えた。
それから名前のとおり薄暗いゴルジュの、八丁暗見にさしかかった。先週も栗代川に来たアカシさんは、ここの泳ぎで大変だったらしく、淵の先の岩に乗り上がるのだが、水に流されてしまうとのこと。泳ぎ好きな私の出番だ。見た感じは、それほど難しくは見えなかった。ただ、水の深さ、薄暗いゴルジュ、そして沢を泳ぐにはまだ肌寒い水温と、それなりの覚悟を必要とした。いざ、ゴルジュへ!と水の中を平泳ぎで泳ぎ始めた。そして、そのまま平泳ぎであっけなく突破!アカシさんの説明は、少し盛られていたようだ。
さすが栗代川である。この後も数か所泳ぐ淵があった。そのどれかが箱淵だろう。
柚葉沢出合いで、テンカラを開始した。この時は、釣れることに何の疑いはなかった。
美しい深い淵がたくさんあった。淵をテンカラで攻めることができるのか?ツッチャンなら釣ってるだろうな。
渓相は最高だが、どうも魚に会えない。
魚に会えないが、ゴルジュの切りはだかる岩と、澄み切った水に感動した。
ゴルジュの先に、憧れの鶴ノ天。思ったより小さいなと思ったが、実際に埋もれてかなり小さくなっているようだ。トシゾーさんに、「鶴ノ天のリードをやらせてください!」と頼んでいたが、フェイス?をフリーで簡単に登れてしまった。
ホウジロ沢出合いを過ぎ、しばらく釣り上がるが、魚影も当たりもない。キャスティングはどんどん上手くなり、毛バリの位置も分かるようになっているのだが・・・。時間が来て、帰ることにした。この先に栗代川核心部、竜神ノ瀬戸が待っている。
帰りの鶴ノ天はダイブ!アカシさんはチムニーをクライムダウン。
さすがにこの時期は、泳いでばかりいると寒くて震えてしまう。
沢から林道までの登りは30分で登った。苦行だ。
獲物はないが、義母にもらった自転車手ぬぐいを着け、無事に帰還。テンカラの悩ましい日々は続く・・・。

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