2013年8月3日安倍奥の沢、北ん沢へ。何とか探し出したザイルパートナーはシュウ。2人で中平へと向かった。
入渓までの林道はとても崩壊している。前日の雨とすっきりしない天気のせいで、ジメッとした日だった。どこからでもヒルが襲ってきそうな感じだ。
3つえん堤を越え入渓した。沢の水は今までになく生ぬるく、違和感を覚えるほどだった。ためらいもなく、水の中を進んだ。
苔が多いので、フリクションを確かめながらへつった。岩のもろさへの注意から慎重に登る。
胸までつかる淵の中を進み、その先にある滝を登った。水量によると思うが、ほとんどの滝を登れるので、楽しめる沢だ。
傾斜が強くなり、いくつもの岩をよじ登り終えると、沢の真ん中に立派な木が現れる。ここから始まる核心部のために休憩を取った。
歩き出してすぐにある3段20mの滝を見上げた。水量が少ないので、この滝をリードするチャンスだった。行けそうだ!と判断して、ハンマー、ハーケン、ナッツ、トライカムを装着した。シュウが金づちを車に忘れてしまったので、回収のために少し考える必要があったが、何とかなる。1p目、下部にナッツでプロテクションを取る。滝の下にホールドがあるので、早くもシャワークライミングが始まった。2本目は中間部にハーケン。リスが多く1発で決まる。そこから、いいホールドを見つけながら、左のテラスにたどり着いた。ハーケン2本で終了点を作り、セカンドを上げる準備をした。セカンドのシュウがハーケンまで登ったところで、回収のためハンマーをロープ沿いにカラビナで送った。
2p目、1本目はハーケン、2本目はナッツでプロテクションを取った。2段目の滝を越え、3段目の滝の落ち口まで登るが、もう1本プロテクションを取らないと恐かった。恐さと回収を考え、クライムダウンし、滝の途中を右へトラバースし弱点を登ることにした。最後まで直登できなかったので少し残念だったが、それでも楽しく登れた。夏でも滝に打たれていると体が寒くなり、カッパを着なかったことを後悔するほどだった。
久しぶりの沢登りとなるシュウだが、クライミングはうまくなっているので、問題なく登っていた。
ひょんぐりの滝は裏側から右へトラバース。滑ったらマズイ高さなので緊張する。
いつも登攀をあきらめる滝。以前ツッチャンとは左のチムニー(とてももろい)を登ったが、今回は右から巻いた。
右壁のハングヘツリを楽しめる釜。
最後の10m滝は右から巻いて、なだらかになった所で昼食。その後のんびりして、沢を後にした。帰りはモノラック沿いに行くが、ヒルの猛攻に数か所の傷を負った。
中平の中にある素敵なお店。沢のいいところが凝縮されたような北ん沢遡行を、今回も楽しめた。この日の夜、小川山へ向かうシュウだが・・・。次の日クライミングできる体力は果たして残っているのか?
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