とうとう富士山に登った。日本一の看板を背負ったこの山は独特であった。そして、いろいろな意味で強烈な印象を受けた山旅であった。「富士山は登るより、見るほうがいい」よく聞く台詞だが、この台詞を十分すぎるほど体現してしまった。
おそらく、いちばん人が多い日だったに違いない。ご来光には間に合わず、辺りが明るくなり下のほうまで見えるが、景色の広さと行列の長さに唖然とする。
常に人ごみの中にいることとなった。このときにはすでに、「待つのは大嫌い」とよっくんは小屋で寝ていた。
特に渋滞のひどかった頂上前付近の行列はまるで初詣のようだった。睡眠不足と渋滞にいらいらが溜まり、山桜、Jと大ゲンカしながら時間を過ごすこととなった。ケンカの議題のひとつ、「低気圧の雲は低いのか?」
頂上についても、人の多さは変わらずにうんざりする。富士登山は特殊だ。富士山の魅力とは一体なんだろう?
しかし、お鉢めぐりは素晴らしかった。いちばん高い独立峰からの眺めは絶景だった。
噴火口もいい感じに荒々しい。
富士山はいい、悪いは別として、唯一無二の存在と感じた。
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