行沢(ギョウザ) 沢登り

雨畑川流域、最悪のゴルジュ行沢(ギョウザ)。この最悪なゴルジュを訪れるために装備をそろえてきた。そして、短い夏が終わりに近づいた2009年9月13日、とうとうギョウザに行くことになった。メンバーはtunocciとtosizoさんのbikubikuboysだ。コンヤ沢以来、2回目となるゴルジュはいったいどんな困難が待ち受けているのだろうか?期待に胸をふくらませ、車酔いのせいで軽く「オエッ」と寸止めで吐きつつ沢に入った。
晴れているが、沢が北側にあるため暗く、また寒かった。岩の形が筒状に長く伸びていた。同じような形をした奇妙な岩が数箇所あった。
沢用の服を着ていてもとにかく寒かった。滝で浴びる水がとても冷たかった。この滝ではtunocci、tosizoさんが流され、途中のテラスで何とか止まった。
森の上のほうでは日が差しているのだが、沢まで陽が届かなかった。おかげであたりは濃い緑の苔に覆われていた。
ゴルジュ手前のうっそうとした風景は、密林の奥地のような感じであった。
そしてついに来た、最悪のゴルジュ。大地の裂けた間を水が流れているといったような場所だった。陽が差し込んでいないゴルジュの水は冷たく、また深かった。この水の中に長時間入ることは低体温症を招きとても危険である。先がどのくらい続くのかわからないが行くしかない、と自分にいい聞かせゴルジュ奥深くへと進んでいった。途中から両側の岩に両手両足を伸ばし、水からはいでた。とても泳ぐ気にはならなかった。
およそ50mほどの長さのゴルジュを抜けると陽が差し込んでいた。震える体を温めたく、光を求めて進んだ。次第に気温は上がり、動いている体も温まりほっと一息ついた。このあと二股を左に進み源頭部に着いた。寝不足のせいか、体が動かず2人からだいぶ遅れをとり最後の急斜面を登った。
一人休んでいるときに見つけた苔の森。不思議な形だ。
稜線に出て右に登ると行田山(大谷嶺)に着いた。山桜と冬に来たのだがあの時は道が凍っていて恐かった。静岡市の深い山々の風景を眺め、山梨側へと帰った。

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