足久保沢 おおたる滝 初登達成!(たぶん) 沢登り

2009,9,27私のルーツである足久保の沢へ遡ってきた。パーティーは信頼できる、tunocci 、Qちゃん、そして tosizoさんだ。足久保の槍、突先山へと続く道の途中に「三条の滝」と「おおたる滝」という名前のついた滝がある。どれも個性のあるうつくしい滝なのだが、以前はその滝を登るという発想は思いつかなかった。しかし、沢登りを始め、滝の登攀も可能だと知るようになり、いつしかこの地元の滝を登ってみたいと思うようになった。
まったりとした雰囲気の村である足久保にある沢は、やはりまったりとしている。のどかなこの沢には心地よい静けさがあった。
シャワークライミングが気持ちいい。遡行距離は短く、気温も低くはないので足久保の沢に厳しさはない。まったりとした優しい沢登りを続けた。
三条の滝に着き、目の前にある滝を眺めた。実際の滝を目の前にすると、想像していたものより簡単に登れそうだった。ハーケンを打つ必要はなく登ることができた。次に、藪の中を右へトラヴァースしおおたる滝へ続く沢に入った。
おおたる滝に着いた。40mのこの滝はどっしりとした雰囲気をしている。今回、このおおたる滝に登ることが、自分自身のなにかしらの節目として、あるいは禊、許しを請うための通過儀式のようなものにしようと考えていた。
「この滝を登れば許される」と勝手に決めようと思っていたが、いざ滝を登ろうとすると目の前の岩をどう乗り越えるか?しか考えることができなかった。岩の切れ目を何とか探し、そこへハーケンを打ち込んだ。キーンという高い音はハーケンが効いている証だ。tosizoさんがよく話していたこの高い音は沢やにとって至高の音色だ。
途中のテラスで1ピッチ切り、ビレイをするがスズメバチの襲来に怯えながら一息つく間がなかった。以前2回もスズメバチに刺された私は次に刺されたらどうなるかわからない。死の恐怖と闘いながら仲間を待った。
スズメバチの飛び交う場所からすぐに逃げたいと、2ピッチ目を登りはじめた。難所はなく、無事におおたる滝を制覇した。しかし、またしてもスズメバチの襲来に喜ぶ暇はなかった。
 登山道にでて突先山を目指した。山頂でお昼を食べ帰途に着いた。地元、足久保の山に旅の仲間を招待できてうれしく思い、また、冒険を分かち合ってくれる仲間に感謝の気持ちで一杯だった。

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