安倍東山稜をつなげようと、奥大光山から真富士山までの縦走を山桜会長が提案した。テント泊の二人旅は久しぶりだ。軽アイゼンしかもっていない山桜のためにザイルも用意した。真富士の里に車を置いて、バスに乗り、安倍の大滝のバス停から奥大光山を目指した。雪のついたキレットを慎重に渡る山桜はここで神経を使いすぎてしまったようだ。
予想よりかなり遅れて稜線に出た。この時点で予定変更し、青笹山で有東木に降りることにした。もっと急ごうと私はせかすが、山桜会長はスローライフを主張した。
荷物の重さと引き換えに、雪景色の稜線は美しかった。振り返ると南アルプスが白く輝いていた。
樹氷の森が続いた。凍っていないのでアイゼンは使わず、少しのラッセルをした。
会長がフラフラになりながら大光山に着いた。
刈安峠のお地蔵さんにお参りし、この先に見えたやせ尾根を今日中に越えようと山桜が話した。
山梨側を眺めながら黒崩(ガレ場)を通り過ぎ、
広くなっている道にテントを張ることにした。
夕日を見てから食事作りを始めた。
山桜のこだわりリアルカレーはとてもおいしく、心も体も温めてくれた。
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