楽しみにしている静岡労山の小川山クライミングキャンプへ行ってきた。森と岩山に囲まれた廻り目平キャンプ場の雰囲気にはいつも癒される気がする。今回は会長にガマルートのリードをお願いすることにした。快く引き受けてくれた会長と共にガマスラブへと向かった。
1P目のガマスラブを問題なく抜けたのだが、2P目の出だし部分で、滑って登れないザイルパートナーが半べそ状態に!?スラブを登るのは初めてで、しっかりしたホールドがないのでどうしていいのか分からない様子だった。アドバイスをするが、たくさん詰め込みすぎて逆効果・・・。まだまだ先は長いのに大丈夫か?
徐々に落ち着きを取り戻し、また会長のおかげもあり、なんとか残り1Pの地点まで登ることができた。高度感のあるこの尾根を登れば終了点が待っている。
あとは慎重に進むのみ。
振り返ると、そこには様々な岩と鮮やかな森が広がっていた。会長からお菓子をもらい景色を眺めながら一服した。
「あんまりいい気分じゃねーな」と会長がつぶやきながら、50mの懸垂下降をした。無事に降りたあと、ガマスラブに戻りトップロープで練習をしたのだが、ハングを越えようとしたとき思いっきり滑りあごを強打。
午後になり、労山のみんなと合流し“春のもどり雪”を登ることになった。1ピッチ目のスラブを4mほどのぼったところで、ズルッと滑った!落ちたらただじゃすまない!4mはやばい!全身の力が指先とつま先に集中した。まさに波紋の原理。落下は10cmで止まり、少し登り1ピン目にヌンチャクを掛け何とか助かった。
ズルッと滑った恐怖から立ち直れきれずも2ピッチ目を登り、
最後のクラックを目指した。先頭をいくトシゾーさん、Qさんの姿は、相変わらず頼もしい。
初めてカムを使ったリードは完璧に決まった。そして、セカンドで登る会長はなんと70歳だ。たまに「8の字結び忘れちまった」とか云いだしたりもする。そのへんもすごい人だ。
夜になり、恒例のバーベQ。山菜の天ぷらがおいしい。さいごに、焚き火を囲み、山の話で盛り上がる。いい気分だね。
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