扇沢〜鹿島槍ヶ岳〜五竜岳 縦走 二日目

2日目、朝3:30に起き、準備を整え4:00に出発。9時間の危険な稜線歩きに不安を感じつつ、ヘッドランプを点け、暗闇の中を歩き出した。
少しずつ明るくなり、目指すは鹿島槍。森林限界を越え、荒涼とした道が拡がった。
鹿島槍ヶ岳山頂に着いた。5:45頃、ちょうど日の出の時。
強風に吹かれながら、核心であるキレット越えに足を踏み入れた。急な下り道が始まる。
緊張感を持ちながら、やせ尾根や、クサリの付いた道を通過した。
崖に取り付けられた、幅15センチほどの板の上を、クサリを持ちながら歩く。
キレット小屋に無事に着き、温かいココアを買い朝食のパンを食べた。風が強く、寒かった。この日の半分ぐらいは来ただろうか?少し休憩し、再び歩き始めた。
その先の稜線歩きも、数回クサリ場に出くわした。
今まで歩いてきた稜線を振り返る。
心配していた山桜だが、ここまでいいペースで歩いてきた。五竜岳へ向かう最後の急登では、苦しそうに登りながらも、着実に高度をかせいだ。
険しく、ノコギリのような尾根をよく越えてきたなと、我ながら感心する。五竜岳山頂に立つと、一気に北側の白馬岳が現れた。少し進むだけで、風景が変わる。
長い稜線歩きを終え、五竜山荘のテント場のいい場所にテントを張り、のんびり過ごす。ワインを飲み、ほろ酔い気分で夕食の準備をした。山の夕食は楽しく、それでいておいしかった。

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