クライミングを始めて3年ほど経った。そろそろイレブンクライマーにならなくては・・・。狙うは城山・フレンチフェイス、ブラウンシュガー11aだ!
まずは南壁スラブを一本リードし、体を暖めた。「体の感じは悪くない。いけるぞ!ブラウンシュガー、オンサイトか?」この時はまだ、イレブンクライマーになった自分を、ひそかに想像していた。
初めて外岩を登る新会員のH池さん。始めたばかりのクライミングなのに、外岩でよく登っていた。
フレンチフェイスに移動し、「どうする?オンサイト狙う?」とトシゾーさんが尋ねてきた。狙っちゃおうかな?と云ってしまいそうになったが、そこは冷静に「いや、ルート説明してください!」と頼み、どんな感じかを聞いた。緊張しながら、リードを始めた。下のハングは問題なく抜けたが3ピン目へのトラバースで力を使いすぎてしまったようだ。その後4ピン目まで登るが、腕はパンプし限界にきてしまった。
いったん諦め、トシゾーさんにバトンタッチ。「どうやって登ったっけ?」と叫びつつも登りきった。さすがイレブンクライマーの扉を開けただけはある。
Qさんもリードを挑戦し始めた、2ピン目で数回思いっきり落ちていた。ハングの下あたりを大きく振られながら、岩への激突を危なくも足でうまく防いで落ちていた。もう登らないだろうと、眺めていると、また登りはじめた。そして、とうとうリードで登りきってしまった。驚くべき根性だ!「夫婦でイレブンクライマーかよ!」興奮して思わず大声を出してしまった。
「俺もイレブンクライマーになりたい!」と思い、再び挑戦するが、足が滑り落ち、細かいホールドをつかみきれずに落ち、結局登れずに敗退・・・。意気消沈しながら南壁へ移り、元気なおばさんと話していると、ロープ使っていいよと、ロープを貸してくれた。あとでトシゾーさんに聞くと、有名なガイド鈴木昇己さん夫婦とのこと。なんとも気さくな人たちだ。鎌形ハングルートを登るsae。寒くてご立腹しているのかと思いきや、いいムーブで楽しそうに登っていた。
サイドプルのムーブが面白い。
元気なトシゾーさんはブルースカイ5,9を簡単に登っていた。tunocciとのヌンチャク残置騒動を思い出した。私にとっては恐ろしいラインだ。
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