山桜がノースフェイスの雪山用ジャケットを買ってしまった・・・。これで雪山装備はそろった。さあ、赤岳に行こう、と計画を立てたのだが、あいにくの雨。日帰りで行ける雪山を考えたところ、去年登った天狗岳が思いついた。唐沢鉱泉に車を置き、8時頃出発した。下山後の温泉を楽しみに、樹林帯の中へと入り込んだ。雪の状態は所々凍っていた。滑りそうで心配になり、早めにアイゼンをつけることにした。ところが、山桜が何かもたついている。どうした?とのぞいてみると、左右逆にアイゼンをつけようとしていた・・・!「おい!アイゼンをつける練習しとけよ!」山をなめている山桜に、私は激を飛ばした。それでも、木々の向こうから照らす日の光は、イライラした私を暖め続けてくれた。
樹林帯の中を、なだらかな雪道が続いた。アイゼン歩行に慣れていないにもかかわらず、いいペースで山桜は歩いていた。禁煙の効果が出ているに違いない。森の道に飽きてくる頃、少しずつ岩山が見え始めた。森を抜け、広くなった平地に出ると、黒百合ヒュッテに着いた。核心の稜線歩きを前に、しばらく休憩を取り、中山峠へ向かった。
森林限界ちょうどの高度なのだろうか?二つの巨塔である天狗岳は、真っ白くそびえたっていた。「もうすぐ稜線だ!」気持ちが高ぶり、あせる気持ちを抑えた。稜線に出ると風が強く、今までは木々に守られていたことがわかった。一眼カメラを、ピッケルに持ち替えた山桜が、アイゼンをしっかりと効かせながら、雪の斜面を登りはじめた。
雪と岩の混ざった登りに慣れない山桜は、エネルギー切れとなってしまった。急いで大福を食べ回復した。振り返ると、北八ヶ岳の森が遠くまで拡がっていた。
数人の登山者が休んでいる山頂が見えた。慎重に進み、山頂に立つと、八ヶ岳のとがった峰々が現れた。「フォー!」歓喜の声がこみ上げてきた。東天狗岳から西天狗岳を目指した。
鞍部へ下り、もう一度登る道は、白く輝いていた。
足久保山岳会もついにここまで来た。
夏とはまったく違う表情の西天狗岳、積雪量は1mほどか?赤岳は来年に狙おう・・・。
西天狗岳から延びる尾根を廻って下山した。温泉が楽しみだ。2時前に下山できた。
足久保山岳会が、雪山でも森林限界越えに成功!このあと、私は八ヶ岳アウトレットのマウンテンハードウェアでTシャツを買い、山桜は、なんと、ミレーのソフトシェルを買ったのだった。
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