沢口沢クライミング

2012年12月1日時間の空いた土曜日の午後に、ふらっと近場の岩場へ。「沢口沢トポ」
沢口沢の林道突き当りの駐車場に着き、ノース仲間のアカシさんと車を降りた。冷たい空気が顔に当たり、見上げれば色彩豊かな紅葉に、気持ちが晴れやかになるのはどうしてだろう?
いつものきれいなわさび田の横を通り過ぎていった。右にある沢には、澄みきった豊富な水が流れていた。道の途中には、取り除けなかったであろう大きな岩があり、その周りをうまいことわさび田が囲んでいる。
寒いだろうと着込んでいくが、アプローチの登りに暑くなってしまった。到着地にある広場にザックを下ろし、まずは「チュバカブラ」5.10bのルートを触ってみた。暑かったはずが、汗がすぐに冷え、岩が冷たさが痛みのようだった。
「オンサイトねらう?」とアカシさんに尋ねると、「じゃあ、ねらってみようかな」と少し自信なさげな声のトーンで返事が返ってきた。そして、ブラシで苔を落としながら、無事オンサイト達成!あきらめの誘惑と戦いながらも、最後まで負けなかった。
私も取り付いてみるが、このルートには相変わらずいやらしいムーブを強いられる。迷いながらも登りきった。簡単そうだが、意外としびれる。
「ウルバリン」は11aなのでパンプしてしまうだろうと、楽しいルートの「天邪鬼」へ向かった。岩を覆うように木の根が張りめぐる力強さ。すごい生命力だ。
「天邪鬼」5.10Cに挑戦するアカシさん。レイバックからのムーブをする核心部分で四苦八苦していた。もう少しで越えれそうだったが、力尽きテンション!惜しかったから、次はレッドポイントできるだろう。
私も登ってみるが、核心の体重移動は、自分がどんな体勢にいなっているか分からなくなるほど必死なムーブでおもしろい。とてもおすすめなルートだ。
開拓者ニールさんも来てくれた。この日も岩場のために整備をしてくれた。力の使う作業を、地道に続けてくれるニールさんの情熱はすばらしい!
続いて右の5.10bのルートへ。ルート名は「ビートルジュース」、そしてこの岩の名前はお化けブロック。おどろおどろしい!右斜めにラインを取るいいスラブなのだが、ここも悩ませてくれる。最後はどうしても右に逃げてしまうが、正しくは最後のピンから上に抜けるそうだ。最後を右に抜けるラインなら、アカシさんまたもやオンサイト!リーチの長さと細身の体は、クライミングに最適だ。
スラブに出るところで焦るが、このムーブもおもしろい。最後は、私も右に逃げてしまった。
最後は「ブレアウィッチ」5.11aをトップロープで登ってみた。ホールドが欠けて11a以上はあるとトシゾーさんが言っていたが、全くその通りで、登れる可能性がまるで見えなかった。ハングからスラブへ、しかも、スラブ部分のホールドが今の私には無いとしか思えない恐ろしいルート。
午後だけでは物足りない感があったが、それでも本物の岩は人口壁とは違う。山の中にいることもあり、とてもリフレッシュできたクライミングだった。この広場でもつ鍋を食べながらクライミングキャンプをして、ファイヤーゲンを掃除しようと、ニールさん、アカシさんと計画しながら、ポリー、リリーと下山した。

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