4年ぶりの寸又川支流1日目 沢組合

沢組合の活動を始め、4年経った。沢のすばらしさにいつも感動している。沢を旅することで、自然のなかに深く入り込める気がするからかもしれない。そして、このGWは4年前、沢組合で初めて遡行した沢に再訪した。自分自身がどのように変わったかを知る意味でも興味深い計画だった。
いつものように自転車で千頭ダムへと向かった。歩き始め、すぐに急な登りが始まる。睡眠不足と重い荷物はやはり辛く、山の神まで長く感じた。2本の神木に、まずはお祈りをささげる。
前回、山の神から入渓地点まで、廃道の印象が強く残っていた。崩れた道の下は、かなり下まで切れ落ち、そこにあったロープの頼りなさはとても恐かった。今回は、クライミング装備でそのトラバースに挑んだ。さらに、この廃道トラバースのためにそろえた沢靴ラバーソール。フェルトからの移行はこの廃道が決め手となった。
気持ちを引き締め、廃道を歩きだした。崩壊のひどさは記憶とあまり変わらなかったが、想像していたより恐さはなかった。この4年の間にいやらしいトラバースを何回も経験しているからだろう。危険に変わりはないが、場数を踏んだことが成長につながっている。
入渓するころには、日が昇り明るくなっていた。新緑のなか歩く沢は光り輝いた。
ふと空を見上げると、昔の吊り橋を見つけた。その先に小屋がいくつか見えた。人の行き来が多かったのか?当時の道はどんなだったのだろう?
段差が出始めると渓相はよくなる。
4m滝で左巻き。前回は登れたが釜が深くなり、まだ泳ぐ気にはなれなかった。
ツッチャンのルアーはこの日も調子がいい。虫が飛んでいるので、テンカラの季節か、私もいい感じだった。ただ、釣ろう釣ろうと焦りすぎ、毛バリを引っかけすぎてしまった。もっと回りを見る落ち着きが私には必要だ。
沢は平坦になるが、それはそれでいい渓相。日常生活から抜け出し、腰痛と睡眠不足を抱えながらも、沢にいることがうれしい。
目的地付近の30m滝に着いた。荒々しい迫力のある滝だ。下部の滝も入れると50mはあるのでは?
大滝手前の淵は深くえぐられていた。「ここは泳ぎたくない・・・」とツッチャンが言っていた。たしかに、この淵には何かいそうだ。とりあえず竜神に一礼。
滝上のテン場も考えていたが、高巻きはかなりきつくなることは明らかだった。体のあちこちが悲鳴を上げていたので、行動は終わりにし、整地、タープの設営、巻き集めと旅の宿の準備をした。
アマゴは食べる分だけ頂いた。串焼きと天ぷらはツッチャンが作ってくれ、大成功したお米と一緒に食べつくした。重い荷物を背負い長い時間動いたことと、大自然のなかの食事はもちろんうまい。
たき火の前でのんびりし、早めにシュラフへ滑り込んだ。沢の音を聞きながら、あっという間に熟睡した。

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