安倍奥の「黒ん沢」いつ行っても、すばらしい沢だ。
本格的な沢登りを、4月から開始できることは、とても有難い。そして、沢デビューのスケムネさんに、黒ん沢を紹介できることもうれしい限りだ。沢に降り立った瞬間、スケムネさんの心を一気に鷲づかみにしていた黒ん沢。私にとってもこの沢が初沢登りだった。トシゾーさん達と一緒に行ったことがなつかしい。
水温はまだ冷たいが、ためらっていては黒ん沢は遡れない!へつりに失敗して深い淵に落ち、胸まで沈んだスケムネさんは、この時、沢登りを理解したようだ。また沢ヤが誕生した。
ケモノの匂いがただよい始め、岩を越えようとしたら、足元に毛むくじゃらの塊があった。それが何か分かるまで、一瞬の間が合った。カモシカの死骸と判別し、驚きと怖さで「キャー!」と思い切り叫んだ。輝く命もあって、腐る死もあり、沢ではありのままの自然に出会う。
高巻き中に見える滝
再び沢に戻り、滝登り。淵は胸までつかる深さだ。
もう一つの滝登り。「濡れている岩は緊張する!」とスケムネさんが話していた。それでも余裕に登っていた。
そして、「七ツ釜」4回目だが、いつもその美しさに感動する。
スラブがおもしろい。
スケムネさんも登ろうとしていた。このスラブは、ニールさんでも無理でしょう!この釜にも倒木が落ちていた。おかげで、走って横切ることはできない。
自然の造形美。どのぐらいの時間をかけたのか?
20m滝手前を下山しようと思い、目印の橋を探すが、流されていた(小さい橋は残っている)。踏み跡もガレていて心配になるが、しだいに道ははっきりしてくる。鉄塔から迷い、桃ノ木沢に降りてしまった。沢沿いに降り、無事林道に着いた。天気に恵まれ、いい沢登りとなった。崩壊し、危ない個所があったので、ロープ持参をおすすめします。静岡気温 21℃・12℃
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