2009年6月、梅雨の中休みに、千頭ダム上流へ、山桜、アシちゃん、よっくんとともにキャンプをしてきた。テントを設営した川原をベースキャンプとし、沢班、山班と分かれそれぞれ行動した。
私は沢班として、アシちゃんから渓流釣りを教わりながら沢を遡ることになった。今晩の料理になるであろう、焚き火であぶった串焼きヤマメを想像しながら川の中を渡渉していった。
アシちゃんはえさ釣り、私はテンカラでアマゴをねらった。しかし、釣り初心者の私はもちろんのこと、達人のアシちゃんでさえ、当たりがなかなかこなかった。あせりがつもりながらも、やっかいな場所を乗り越えると、やっと当たりがくるようになった。
アシちゃんが美しいアマゴを釣り上げ、とりあえずホッとした。その後、数匹釣るアシちゃんを横目に、私のほうは何度竿を振っても、当たりがこなかった。同情してくれたアシちゃんがえさ釣りの竿を貸そうと提案してくれるが、私は「テンカラでいきます」と頑固に断わった。結び方もろくに知らないが、仕掛けを変えると、当たりがきだした。そして、とうとう一匹釣り上げた。歓喜の声を上げ、アシちゃんに報告した。
時間が着て帰ろうとすると、空の中につり橋を見つけた。山班の目的であった、夢想のつり橋ではないかとアシちゃんがいった。
急なガレ場を上りきり林道に出て、つり橋を確認したら、やはり夢想のつり橋であった。この先を登れば不動岳に出るのだろうか?しかし、つり橋の所々は朽ち果てていた。「夢想のつり橋」なぜだろう、とても不思議な存在だ。
睡眠不足と長靴での林道歩きで極限状態に近づきつつも、何とかベースキャンプについた。そして、楽しみにしていた晩餐会を始めた。焼そば、焼肉、ヤマメのから揚げ、串焼きと、焚き火を囲みながらの贅沢な食事を堪能した。
憧れていたヤマメの串焼きを自然に感謝しながら頂いた。
翌日の朝は残りの焼そば、飯ごうで炊いた白ご飯、そして、ヤマメの味噌汁を食べた。すべての食事が楽しく、おいしかった。足久保山岳会会長のブログ「瞳の複写」ではきれいな写真がのると思うので見てください。足久保山岳会ホームページにも山行記録を載せる予定です。
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