小川山クライミングキャンプ 2010秋 1日目 セレクション

今年の秋も、静岡労山のクライミングキャンプへ。今回の目標は、憧れのナチュラルプロテクションでのリードだ!
すがすがしい廻り目平キャンプ場はクライマーでいっぱい。Hondaさん、Reikoさんと合流し、いざセレクションへ向かった。
屋根岩2峰を見上げる。先行パーティーが登っているので、順番を待ちながらクラックをにらみつけた。みんな苦労しながら登っているので、どんなもんだ?と不安になりながら、自分の番が来た。ジャミングでぶら下がりながらカムをセットしようとするが、ぴったりのサイズが見つからずにパニック状態に。クラックの終わりにあるガバホールドを取り、なんとか1ピッチ目を乗り越えた。「ウォー!、余裕だぜ!」と雄叫びをあげた。
この表情・・・まさにグレイド5,8(クラック)を物語っているようだ。
2ピッチ目、ダイアモンドスラブ。ホールドが無いのにどうやって登るんだ!?セカンドで登るザイルパートナーがうらやましい。
3ピッチ目、チムニー。岩の奥から登った。
4ピッチ目、グレイド5,8。クラック、フェイス、チムニーと多様なルートだけに多様なムーブで楽しい。ここからトラバースが始まるのだが、先行パーティーがみんな絶叫している。しかも岩を回り込みここから見えなくなる場所で絶叫はピークに達する。あの先は何が待ち受けているのか?
3mほど下り、トラバースルートに足を踏み入れた。ざっくりと切り落ちた絶壁が足元から延びる。木や根っこにプロテクションを取り、横にえぐれる岩の上部をアンダーで取り、カムをセットしそのままズリズリ横移動をした。変に力が入っていたに違いなく、腰が痛くなってきた。そして、岩を回り込むと足の置き場が無くなり、「キャー!」岩の間に体を入れ、芋虫のように進んでようやくクリア!セカンドのザイルパートナーはやはり半べそ!?しかも、セットしたカムが外れぶら下がっていたらしい。笑顔のreikoさんさすがだ。
最終の6ピッチ、グレイド5,8(クラック)右側のクラックは簡単らしいが、もちろん左側のクラックを登る。カムが決まったのか心配しつつ、ひたすら登る。どんな動きをしたのかあまり覚えていない。ただ、最後の抜け口で「こんな所で落ちたくねー!」とクラックに腕を思いっきり突っ込んだことははっきり覚えている。登りきり、激しい息切れのせいで、とりあえず吐き気が終わるのを待った。とうとうナチュラルプロテクションでのリードを達成した!お助けロープは使ってないという意味の×サインを送る、H田さん。本当かな?
あんな所には行かないだろうと、隣にそびえる岩を眺める。まさか、次の日に登ることになるとは・・・。
バーベQと焚き火でいつもの宴。

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