城山 南壁 フレンチフェイス

「フェローチェで登りたい!」クライミングシューズ、フェローチェは外岩でどのくらいの威力を発揮するのか?冬でも暖かいであろうと城山南壁へ向かった。
現地集合のトシゾーさん、o澤さん、S田さんはすでに南壁左側のスラブを登っていたのだが、強風が吹き、日が当たっていても、体が震える寒さであった。それでも元気なトシゾーさんにリードしてもらいトップロープをかけてもらった。南壁左側スラブはグレード5,9とはいうものの、細かいホールドに立ちこむ時いつも不安だ。しかし、フェローチェは指の先端が硬く、立ちこみ、エッジングの際、かなり信頼できる。荒々しくも力強い靴だ。
S田さんがスラブを苦労しながら登っていた。この日バトルランナーに挑戦しようと思っていたが、「今日は、風が強いし、寒いから無理だね」とフォローをすると云ってくれたトシゾーさんと話し、次回に持ち越した。南壁下の部分で横一列にクライマーが登っていたが、人気ルートもさすがにこの日は誰も登っていなかった。
スラブで泣いていたザイルパートナーも、今ではうまく登っていると思いきや、
冷え性で指先に力が入らないようで、なんとなくご立腹。
o澤さんもスラブをじっくりと登っていた。どこかリードしようと私も気持ちを高めていると、南壁右側のロング・グッドバイ5,10bを登っている労山グループがいた。M園さんからどんなルートか話を聞くと、「お買い得の10bだよ」とのこと。
「10bか・・・。やるしかないぜ」被った核心部分を越えるT坂さんの登りをじっくり観察し、自分の登る順番が来た。寒さに凍えながら深く息を吸い込んだ。「時は満ちた。行ける!」心の中でそうつぶやき、核心手前まで登った。ポケットをアンダーで体を支え、ジリジリと右手を伸ばすと、いいホールドに手が届いた。一気に足を上げ、右上のホールドを取りながら、そのまま乗り越え、無事フラッシュ!ガバもあり、少し被ったいい感じのルートだ。
フレンチフェイスへ移動すると、ハートルート11aをトシゾーさんが登っていた。二つのハングを越える人気ルートだが、私にはまだ難しく、2つ目のハングでは手がパンプしてしまった。
隣のスクールゾーンを開拓したカッチンさんの夫婦がハートルートを登っていた。笹でのホールド説明が面白い。
「スクールゾーン、グレードは10cだ。ちょっと登るよ」とトシゾーさんが気軽にスクールゾーンに取り付くが、とんでもない。見た目では登れそうな場所でも、どうも様子が変だ。時々、悲鳴にも近いうなり声を上げていた。トップロープで登りよくわかった。テラスは滑りやすい角度で、しかもホールドは細かく、トップロープでは楽しいがリードでは恐ろしいルートだった。風が冷たく、またクリスマス会のため早めに帰ることにした。

0コメント

  • 1000 / 1000