雪山装備を少しずつそろえている山桜が、とうとう靴と12本爪アイゼンを買った。試しに選んだ山は、足久保山岳会でよく行く毛無山。毛無山へ行く途中の道路で、スリップし事故を起こした車を見た。1ヶ月程雨がなく、乾燥しきった頃にやっと降った雪は、いろんな影響を引き起こしたようだ。念のためチェーンを着け、毛無山登山口に着いた。
断続的に降る雪は、遠くの景色をさえぎり、薄暗い雰囲気を作っていた。そのせいで、気があまり乗らなかったが、新しい登山靴とスパッツで、足元が完全に雪山対応となった山桜は笑顔を浮かべていた。
雪の静けさのなかに、神社がひっそりとたたずんでいた。
直登コースを登るが、なかなかの急登だった。しかも、景色がないので、いつもの迫力のある富士山がまったく見えなかった。同じような道が延々と続くようで、段々と気が滅入ってきた。後ろを振り返ると、山桜がピッケルを岩に突きながら登っていた。その表情は、いつもの歪んだ苦しみではなく、辛くても澄んだ顔をしていた。禁煙の効果だろうか?
尾根に出て、なだらかになるが、腹が減りフラフラしながら山頂についた。昼食を食べるが、寒くて辛かった。急いで山頂をあとにした。
樹林帯だからオーバーグローブはいらないと思っていた山桜は、とんでもないミスを犯した。濡れたグローブは意味を無くし、手が冷たくなっていた。さすが、山桜、相変わらず山をなめてるな。
帰りは地蔵峠を降った。アイゼンは必要なかったが、山桜にとって雪山を歩くトレーニングになったようだ。体力が戻りつつある山桜だが、次回へ続くのか?楽しみだ。
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