黒ん沢 2011

安倍奥の下渡から延びる美しい沢、黒ん沢へと遡行してきた。私にとって初めての沢登りとなった印象深いこの黒ん沢。滝、淵があり楽しめる沢だが、なんと云っても七ツ釜は圧巻である。駐車場の準備中から襲ってくるヒルに気をつけ、沢へと降ろうとするが、山道でのヒルの数は半端じゃない。
ヒルに気を取られ、トラバースしすぎてしまい途中強引に沢に降りた。沢の降り立つと、ヒルから開放された。「マイナスイオンだらけだ」とsaeが安心していた。
首までつかりながら泳ぐ淵を越えていく。
光と影が織り出す沢の緑に感嘆する。
疲れるが、きれいな沢に癒されていく。
そして、この滝の右岸を高巻く。岩はもろく、泥で滑りやすいため細心の注意が必要だ。念のために最初だけロープを出して登った。そのあとは木が生えているために危険は減る。一回尾根に出て様子を見る。何となく道がついているので迷わなかった。
危険な箇所が少しあるが、再び沢に戻る。今回、高巻きのために買った、渓流用アイゼンをsaeに使ってもらった。効果はあるそうだ。
すぐに現れる8mほどの滝。一見迫力があるが、よく観察すると登れると判断できる。
ロープは使わずに登る。滝に打たれながら登っていくsae。数少ない沢ガールだ。
「ここはステミングを使いながら登るのさ」と顔で訴える。
そしてこの10mの滝。ここもよく見れば登るラインがよくわかる。十分登攀可能。
水しぶきを浴びながら登った先には、目的地、七ツ釜が現れる。
「きれいだな・・・」2回目だが、歓喜のため息がでる。
自然が作り出す深い瑠璃色。
山道が横切るので、遡行は終わりとし、下山を始めた。途中道が崩れているので注意が必要だ。
前回は上コースを下ったので、下コースを下ってみたが地図読みしなければならない。ただし地図上の鉄塔の位置は信用できない。動物用ネットを潜る箇所もあった。道からそれた時があったが意外としっかりした道がほとんど続いている。下山後、大野木荘で温泉につかり帰宅したが、車の中でヒルに吸われた。さらに翌日自宅の洗濯機にヒルが!この時期ヒルは避けられないようだ。

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