沢組合の旅 2011年8月

滝を登り、ゴルジュを泳ぎ、たどり着いた源流で釣りをする。そんな沢組合にふさわしい沢があると、tu-changが教えてくれた。朝3時に自宅を出発した。どんな渓が待っているのだろう?
入渓後、すぐ竿を出して魚を狙った。tu-changは得意のルアー。私はテンカラで。手作り毛鉤は増えるばかり、そろそろ収獲が欲しい。
木々が大きいので、森の規模が広い印象を受けるこの沢では、テンカラ竿を振りやすい。魚のいそうなポイントに毛鉤を落とす練習をしながら遡った。今度こそは釣ってやると意気込んでいたら、竿先を折ってしまった・・・。予備竿を持ってこなかったので、もうだめだ・・・と落ち込んでいると、tu-changが糸を上手く使い直してしまった。振ってみると問題ない。これで釣り続行が可能に、マジですごいな。
tu-changは何匹が釣るが小さいので逃がしていた。私のほうは相変わらず何の当たりもない。そうこうするうちに大きな滝が現れた。高巻いて沢に戻るとまた大きな滝が。大きな滝が連続する連瀑帯に来た。
F3の滝に近づくと何とか登れそうだ。クライミングのうまいtu-changに最初に登ってもらった。まさにシャワークライミング!水圧に負けそうだ。
F4は、丸みを帯びた岩が嫌な感じをかもし出す。私が取り付き、予感は的中した。ホールドが無く、細かいクラックに指を決め体を持ち上げるが、滑りそうで何回か躊躇してしまった。必死で顔が岩にぶつかり偏光グラスのグラスがはずれてしまった。滝の落ち口では身動きとれず、目の前の小さなクラックにナッツを決めたかったが、ハーネスを装備していなく、肝心の道具はリュックの中・・・。粘って登りきるが、今度から登攀する時はハーネスを着けようと一人心に誓った。
F5、見事にまっすぐ落ちる滝の下には魚のいるにおいがプンプンしていた。tu-changが猫足で覗き込むと、「いた!岩魚だ・・・」風の吹き込む、深い滝つぼはルアーの独壇場。ルアーで誘うとムラムラっと3匹同時にしかも大きい岩魚が出てきた!重量のある尺岩魚が釣れた。
その後も上流へ向かった。まわりを見渡すと、奥深い森に来ていると実感する。
深い淵の青緑に畏敬の念を覚えてしまう。
岩が切り分かれたようなゴルジュに出くわす。右の岩壁に逃げる。
秘境だ。
源流のパラダイスにて。尺岩魚を釣るtu-chang。ルアーの操作は自由自在。
ルアーでおびき寄せた岩魚を、テンカラで釣り上げるというコンビネーションも!そして、おそらく自分の最高記録となるであろう34cmの岩魚を釣りあげた。釣った瞬間の感触、驚きは忘れられない。
お昼はマルタイラーメンを作り食べた。とんこつ味のこのラーメンはとてもおいしい。帰り、きれいな渓を時々振り返る。
とても高いこの木を見ていると、豊かな森が魚を育てるのだと実感する。自然の恵みに感謝。

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