2013年1月12日竜爪山の西側にあるクライミングエリア沢口沢へ、ニールさんの開拓の手伝いに行ってきた。「ニールさんがまとめた沢口沢トポ」沢口沢へ登る前に、津渡野のお寺から山腹にある岩をチェックした。
まずは、広場に着き、静岡労山名誉会長のワイヤーブラシを借りて、ロングスラブを目指した。この日の目的は、ファイヤーゲン5.10bと混浴トシちゃん5.10bのルートに懸垂下降用のボルトを設置することだった。この二つのすばらしいルートは、名誉会長が作ったものだが、50mのロープでは懸垂下降ができない点が問題だった。1本の懸垂下降用ロープが残置されていたが、風雨にさらさたそのロープを頼りに40mの下降はちょっと恐い。
作業を始める前に、ケモノ道を通りながら、ロングスラブの上にある岩を探索することにした。大きな岩が山の斜面に点在しているが、もろい岩質と、濃い木のツルのせいで、開拓する気力の起こらない岩が多かった。そのいくつかの岩壁の中に古いリングボルトをニールさんが見つけ出した。「昔のクライマーはすごいな!」とニールさんが笑っていた。
そして、古いスズメバチの巣も!
少ないが良さそうなクラックもあった。
岩壁の上を見上げると、また別のスズメバチの巣があった。どうもこの岩は、スズメバチのお気に入りのようだ。昔、ファイヤーゲンの岩壁を掃除していた時に、スズメバチに刺され、死ぬかと思ったことを思いだした。(その時は痛いだけで済んだ)おそらく、この岩は、安倍川から見えるいちばん左端の岩だと思う。
立派な岩を見つけたので、そろそろ仕事を始めようと、ロングスラブの上部から懸垂下降をした。ちなみに、英語を勉強したい私の願いをニールさんが聞いてくれ、ここまでの会話はほとんど英語。何となくわかったようなふりをしていたが・・・?岩を探して、英語も勉強できて、とてもおもしろかった!掃除も根気のいる作業だが、ワイヤーブラシで苔を落とすと、いいホールドが出てきて登ってみたくなる。
ロングスラブから立ち寄ったお寺が見えた。ということは、お寺からここが見えるはず。
ドリルで穴をあけるニールさん。ボルトのつけ方を教えてくれた。ファイヤーゲンのルートの最後にボルトを追加し、
懸垂下降用のボルト2つをつけた。
ケミカルアンカーなので固まるのも早く丈夫。場所は、悪代官5.10aの上、混浴トシちゃんのルート左あたり。
さっそくこのボルトで懸垂下降した。日が暮れそうな頃、下山した。
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